ひょうたん2号のブログ

鉄道模型に関して自己の体験談などを述べていきます。

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モーターの出っ張りを利用したパーツの加工例

 筆者所有の鉄道模型車両には内部に椅子が取りつけられていることがあり、その一部には実車と異なり内部に突き出るモーターとの干渉を避けるために一人がけの椅子が取りつけられています。ところが2013年12月に中古委託品として購入したカツミの国鉄165系電車4両(クモハ165・モハ164・サロ165・クハ165)には椅子が取りつけられておらず、かつモハ164はインサイドギア方式で旧型モーター2個の組み合わせのため、この部分をまずエンドウの電動車ユニットBに置き換えて座席を取り付けてみました。

 

 

 すると上の画像のように車体中央部付近にてキヤノンモーターEN22が内部に出っ張っており、その部分のみ一人がけのシートを配置してモーターとの干渉を避けています。(このシートはエンドウの「急行型車両用インテリアセット」からの使用で、他の二人がけシートは他車に使用中です。)その当時「仕方ないですね」と受け入れた筆者ですが、キヤノンモーターLN15を知り「LN15を使えば確かにモーターの径は18mmから15mmになるため、モーターの内部への出っ張りは少なくなり一人がけシートも二人がけシートに置き換えられるのでは?」と考えました。一方でEN22とエンドウ電車・気動車用MPギアとの組み合わせによる走行の良さ・滑らかさも筆者は満足していました。(当時EN22がLN15よりも安価で購入できたことも要因です。)そこで該当パーツの購入前にLN15の内部への出っ張りを知るために手書きにて見積りました。次の画像がその結果で数値のみの部分はミリメートル単位のものです。

 

 

 そしてEN22の内部への出っ張りをこれに重ねて書いてみると、「全体のリスクと自分(筆者)の力量を考えればプラ椅子に加工する方がEN22を活用しながら対応できるかも?」と思いプラ椅子の肘掛け下の部分から座席を残して4.5mm削りました。1個行って要領をつかんだところで該当部(合計6個)のプラ椅子を加工して車体に取り付けてみました。下の画像の左側と右側がそれぞれプラ椅子の加工前と加工後の周辺部の状況です。(参考までに加工前のプラ椅子も中央下側に示します。)

 

 

 左側の画像と比較してひとまず二人がけシートで統一できたことが確認できれば幸いです。(ただし加工された部分に(足つきの)人形を置くことはできませんので、ご容赦ください。)そして車体をかぶせたときの画像を次に示します。(「モハ164-12」付近に加工したシートがあります。)

 

 

 この段階にてシートが傾いていないことを確認できれば作業自体は終わりです。筆者の力量では現物合わせとなるため塗装済み車体を傷つけない扱いが求められます。何とか筆者の求めていたものに近づけたので、カツミの金属製床下機器(各車とも冷房車用)を取りつけて筆者のレイアウトを快調に走行しています。
 
[注]昨年まで発売されていたカツミ製のこのパーツは青色のみですが、数十年前に筆者が買ってもらったものは緑色でした。そのため一部を青色(青20号)に塗り替えて今回分の車両に使用しています。(なお一部は優先座席の名目で緑色のまま取りつけています。)
 
 今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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