ひょうたん2号のブログ

鉄道模型に関して自己の体験談などを述べていきます。

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体験談から(ユニバーサルジョイントとシリコーンチューブ)

 以前述べましたように筆者の場合動力は数種類あり、現在使用中のキヤノンモーターはユニバーサルジョイントを介してMPギアにつながっています。しかしこのユニバーサルジョイントの長さが短いと半径の小さい曲線線路を通過する際にセンターシャフトが外れてしまうことがあり、当初そのことに気づかなかったときはモーターが故障したものと思っていました。
 
 その後IMONのシリコーンチューブ(黒色)の存在を知り、2つの場合にてユニバーサルジョイントをこのチューブに交換しました。理由は曲線通過時にユニバーサルジョイント付近から唸る音がすることです。(直線走行時と比べてうるさく唸るような音が発生したため、また曲線通過時に速度が減少するためでした。エンドウの「MPギアの使いかた マニュアル&カタログ2」の「トラブル解決法」を読んでも解決できず分からなかったので、当初は曲線線路の半径が437.5mmおよび360mmと小さいのが原因と思っていました。)音の発生源となりうる個所を点検してMP連動軸などが床板などに接触しないようにして、さらにMPウェイトを外した状態でモーター車1両にて走行させても一部の車両で曲線通過時に唸る音がしたのです。(この時点で唸る音がしなければMPウェイトを削ることを考えたでしょう。)そのためこれらの車両についてユニバーサルジョイントをシリコーンチューブに代えたのです。
 
 結果は機関車(カツミ ED100、キヤノンモーターEN22一般用短軸搭載)では直線通過時も曲線通過時もチューブがはずれず、走行音も静かになり走行自体も一層スムーズになった印象です。金属製ボギー客車5両(カツミ国鉄20系)を問題なく牽引しましたのでこの場合の交換は良い例と思われます。ただED100の車体長が短い上に必要なジョイントの長さが短く、またシリコーンチューブを有効に活用したいため塩化ビニル製のチューブ[注1]に交換しました。(一層有効に使える方法もあるでしょうがここでは割愛します。2021年10月25日現在検証中[注2]です。)またこのチューブをMP連動軸とモーター軸に取り付ける時に少し注意することです。どなたかが実践されていますので(検索されまして)その手法が参考になりやすいと思います。ただし曲線通過時にMP連動軸とモーター軸の距離が長くなるため、チューブは伸びますが同時に元に戻ろうとする力がチューブに働くためかその力がMP連動軸およびモーター軸に伝わる恐れがあります。(この点につきましては現在対策を練っている段階にあって別の車両にて実験中です。MPギアの構造をよく見ればチューブの伸びを見積もることはできると思われますがそこからどうしてよいのかが筆者の力量では思いつきません。)

 もう1つ(電車・気動車用MPギア)の場合、曲線通過時のモーター音が若干変化するものの走行音は総じて静かになったように思います。この場合も交換は良い例と思われます。ところが試験的に他の車両にシリコーンチューブの代わりに先ほどの塩化ビニル製のチューブを取りつけますと、直線では走行音が静かなものの曲線部では唸りながら走行しました。したがってこの場合は一旦ユニバーサルジョイントに戻しました。それからは周辺部の構造に応じて適宜対応しているところです。そのことを念頭に入れながらできるだけ静かで安定した走行を実現するための工夫ができれば、と思っています。
 
注1:この塩化ビニル製のチューブは本来別の用途の市販品で、断面の形状および内径と外径の寸法からシリコーンチューブの代わりになるかを確認するため購入しました。(経年劣化および伸縮・曲げの点にて良くないかもしれず、モーター軸およびMP連動軸にはめ込むときに注意しないと簡単に亀裂が入るようです。また太めのものを選ぶと別の問題が生じますので、現在は機関車用MPギアのユニバーサルジョイント代わりに用いています。)またどなたかのブログで透明のチューブが用いられていたので、シリコンチューブも購入しました。(このチューブの肉厚をシリコーンチューブと違えることでこれらのチューブ間の比較もやり方次第で可能と思われます。これも本来は鉄道模型用ではありませんが別の用途に使う必要が生じたので、その意味もあって購入しました。)
 
注2:モーター軸の太さがMP連動軸と同じ2mmであれば、モーター軸・連動軸との接続部分にシリコンチューブをつないだ上で直径2mmの棒を用いてシリコンチューブのねじれを一応解消できています。(どこかのブログで「シリコンチューブと竹ひごの組み合わせ」「シリコンジョイントとステンレスシャフトの組み合わせ」を見かけました。参考になりましたのでこの場を借りて感謝します。)また曲線通過時に発生する唸り音も一応抑えられて速度低下も少なくなり、結果的にユニバーサルジョイント使用時と同様の走行となっています。またモーター軸の太さがキヤノンモーターLN12またはLN15のように1.5mmであれば、モーターが固定されていることを鑑みてモーター軸側を塩化ビニル製チューブでつなぐこともできそうです。
 
 今回は長い文章となりましたが最後までお読みいただきありがとうございます。
 
P. S. 走行は何もこれだけで決まるものではなく、適切なモーター選び、適量なウェイトなどいくつもの因子があります。これらが組み合わさって一つの走行が実現するものと個人的に思っています。したがってそれらのどれか一つが十分でなければ、結果としてそれ相応の走行となってしまうようです。

 

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