ひょうたん2号のブログ

鉄道模型に関して自己の体験談などを述べていきます。

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437.5mmと420mm

 表題の数値は曲線線路の半径で、前者がトリックス(Trix)のC-Track(R2)の場合で後者はフライッシュマン(Fleischmann)のProfi-track(R2)の場合です。筆者所有の線路は多くが前者で、後者もこの曲線線路のみ(10本)所有しています。そこで両者の曲線線路を比較するため、ある日筆者の鉄道模型レイアウトの外側線路の曲線部を入れ替えてみました。

 

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 まず1本だけ上の画像のように並べると道床部の幅が両者間で異なることが分かります。前者(上の線路)は40mm、後者(下の線路)は32mmです。

 

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 次に外側線路の曲線部半周分をレイアウト上で入れ替えたところ、まだ車両を載せていないにも関わらず圧迫感が出てきました。ここでは内側線路はトリックスのC-Track(R1)で曲線部分の半径の差は60mmです。線路だけを見ていると複線としての間隔はそれほど悪くなさそうに思えたため、すれ違いができるかを車体長の長い車両で試してみました。

 

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 上の画像が筆者所有の外国型車両における最も狭い間隔でのすれ違いです。見る角度によっては車体が接触しているようですが、実は接触していませんが1mmほどの隙間しかないため走行の際は注意が必要です。この状態でホームを置かなければ一応大丈夫なものの、外側線路にホームを置くためには工夫する必要が生じます。その点においてはトリックス(またはメルクリン)のC-trackだけでレイアウトを組めば直線部にて下の画像のように狭幅ホームの処理ができそうです。(この段階でのホームは試行的なものですので実際は不可のようです。)

 

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 最後に、両者間の線路では道床の高さが異なる上に接続部分の構造が異なるため何らかの処理・工夫が必要となります。(そのためのフライッシュマンから変換ジョイント(6437;ドイツ語名Übergangs-Schienenverbinder, 英語名Transitional rail joints)が発売されており検討中です。)そしてフライッシュマンのProfi-track(R2)を使うと道床部の幅が小さくレイアウトをわずかでも小さくできそうです。ただし上の画像のようなホーム設置ではさらに狭幅となるため、見映えの点からも設置を見送るでしょう。また車両の幅が32mmを超えると道床の幅より広くなるので車両を通過するときのイメージを適切に行いながら線路の配置を行う必要が生じるかもしれません。

 今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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欧州型車両(2)

 今回紹介するのはFleischmannのドイツ鉄道RE(RegionalExpress、レギオナルエクスプレス)用二階建て客車です。購入したきっかけの一つはこのタイプの車両をかつてドイツそしてデンマークにて乗車したことです。踏切もある線路上を(筆者が乗車した当時)最高時速160kmにて走行でき、相応の速さを体感できました。またデンマークにて牽引または推進するディーゼル機関車の加速度の高さに感心しました。二階部分からの眺めは良好ですが揺れがやや大きく感じる時もありました。(ここでは車端部のエリアを便宜的に中二階とします。)自動販売機(温かい飲み物・小さめの菓子)が設置されている車両もあります。今回も3両紹介しますがどの車両も実物にて乗車済みです。ただしドイツ・デンマークとも全土を回っていないので実車全ての形態を把握しておりません。悪しからずご了承ください。また本文中に出てくる6桁の数字は商品番号です。

 

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 上の画像の車両は全室2等車(562082)で前回のIC(InterCity)用客車と同様に運転台があり推進運転も可能です。(もっとも客車・連結される機関車・線路条件などにより最高時速が低くなる場合もあります。)前面形状には様々な形状があります。また乗降口から一階部分へ行くことでバリアフリーを実現できています。(それでも一部の駅ではホームとの段差があるようです。)この一階部分に自転車搭載用のスペースがあり、その部分の椅子は折り畳み式になっています。(鉄道模型ではこの部分に回路を設置しています。)車両によっては1等車のエリアも部分的にあります。窓配置も車両によって様々です。

 

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 この車両は全室2等車(562804)です。筆者が乗車したとき中二階には一人がけのシートが横に数席並んでおり、この点が上の画像(模型)では異なっています。車両により窓配置が異なるようです。

 

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 この車両は1等・2等合造車(562703)です。上の画像では二階部分に1等のエリア(黄色の線の部分)があり、実車では車両によって1等の割合が異なるようです。この模型では二階部分の1等の座席配置は通路をはさんで2席-2席ですが、実車では通路をはさんで1席-2席の場合もあります。(より詳細な座席配置まで確認しておりません。)こちらも車両により窓配置が異なるようです。

 これらの車両は1/87の縮尺であれば車体の長さは約30cmとなりますが、この模型では28.2cmです。ただし車体幅は前回紹介したRoco製のIC客車とほぼ同じですので、長さだけ縮尺を変えているものと思われます。そのため他社のドイツ鉄道IC用二階建て客車の一部を見るとスケールモデルとはいえ筆者にはやや長く感じてしまいます。その点では今回紹介した車両は筆者にとって(また鉄道模型としても)程よくまとまっているように思います。

 

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 室内灯は試行錯誤の段階にあり、2022年1月25日現在前回述べたIC用客車と同様に大阪亀屋のフレックスライトL(白色)を取りつけています。ただし車両全体を明るく照らすため、上の画像のように継ぎ足してみました。また画像にはありませんが一階部分は短縮して取り付けています。(当初は継ぎ足す必要のない他社製品を使用したところ、室内が筆者の予想ほど明るくならず色調がオレンジに近かったためフレックスライトLに交換しました。明るさにおいて誇張している感があっても演出という点から筆者には下の画像の様な明るさおよび色が望ましいです。この場合電圧は8Vです。)

 

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[注]今回紹介した車両は模型でも異なる窓配置をもつものが発売されているそうです。
 
 長くなりましたが今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
 
P. S. 室内灯については更なる検討の余地があるため、材料を購入して組み立ての上これらの車両を含む一部のプラスチック製車両に取り付ける予定です。(より適切な場面におけるフレックスライトLの使用を考えていることも一因です。)

 

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