鉄道模型における車両の完成品には(筆者の知る限り)方向幕が同封されていることもあり、これにはデカール方式があるようです。筆者も以前にある車両のデカール(帯)貼り付けに挑戦しましたが不細工極まりないものでした。(マークソフターも用意したもののうまくいかなかったのです。デカールの帯が幅3mmに対して長さ10cm以上だったことも原因です。)それ以来デカールを使うことはなるだけ控えています。厚みがあって不自然であろうとシールを使って表現することを考えていました。
種別幕・方向幕は市販されているものもあり、16番ゲージでも筆者には小さくよく作られているものと感心していました。(特に絵入りのヘッドマーク・テールマークはどうやって作成しているのだろうか、と気になったりしました。)そこで筆者所有の一部車両に同封の種別幕・方向幕を試しにつけたところ、その車両の雰囲気が良くなってきたのです。ところがそれらの幕をつける車両の選択に当時は関心がなく、ヘッドマーク・テールマークがついていればそれで満足していました。(なくてもあまり気にならなかったです。)
やがて欧州型車両が入線して、それらにはすでに取り付けられていたのです。(車両への小さな表記もそれなりに表現されていたりします。もっとも上の画像の右側の行先表示は小さすぎますが・・・・・・。)その雰囲気が筆者は気に入り所有する日本型車両から2編成を選んだところ、字体が気になり始めたのです。当時の雰囲気なら「国鉄(っぽい)フォント」が良いのでしょうが、ここでは現代風にUD(Universal Design:ユニバーサルデザイン)フォントに似たものをパワーポイントから作成してみました。(UDそのものについて筆者は分かりませんが、無料でダウンロードできるものもあるようですから興味のある方は検索されてみて下さい。)こうして作成したものを貼り付けたのが下の例です。(現存するあるいはしたものを参考にしています。)
プリンターで縮小印刷したものを(デザインナイフで)なるだけ丁寧に切り取り、ボンドで貼り付けたものです。(長さも合っておらずその上きれいに切り取れていませんが、英語表記がつぶれていなければここでは良しとします。)上段の方向幕の行き先は三文字ですが、雰囲気を把握しておきたく側面の方向幕の地名(あくまで架空)は練習として二文字から六文字まで作成しました。(今回の画像にはありませんのでご了承ください。)実車では英語表記は小さくても読めますが、模型で忠実に表現すれば印刷時に字が潰れる恐れもあり、その点を作成にどう反映させるかが大切になると思います。(もちろん個人の主観に基づく要素が大きいでしょうが。)特に実物においてスペースを目一杯使っている(余白が少ない)場合は工夫が必要のようです。(「回送(Out of service)」「試運転(Test run)」とすれば簡単でしょうが、実車での走行を見ていると種別・行先表示があればより一層しっくりくるものと考えたりもします。)
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。