ひょうたん2号のブログ

鉄道模型に関して自己の体験談などを述べていきます。

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試行錯誤(室内灯編)

 室内灯における試行錯誤を意識し始めたのは、完成品の車両を購入したときに室内灯が取り付けられていなかったことによります。その場合Webサイトにも記載されており(仮に知らなかったとしても)同封の説明書に別売パーツとして室内灯が記載されてこともあり、その場合メーカーとしては同社の純正品を買ってもらえればと思っているかもしれません。筆者が購入した車両においてはそのような準備が車両に施されており、数年前までは純正品を購入していました。LEDを使用していない室内灯であればどうしても電流が多く流れてしまいがちとのことですので、これではパワーパックによっては肝心の走行部分に十分な電流が行き渡らなくなることが予想されます。(そのため天賞堂のパワーパックTS-1を或る模型店にて提案されて購入したのです。もっともLED電球・チップLEDの使い方に気をつけることはいうまでもありません。)

 

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 そんなある日、金属製車両の室内灯(蛍光灯)が走行時につかなくなったため上述の模型店にて事情を説明したところ、某社のコード付きLED室内灯を勧められたので何も考えずに3本購入しました。ところが購入して1年後に1 本はコードを変えても全く点灯せず、別の1本は1個だけLEDが点灯しなくなったのです。(残りの1本だけが故障もなく作動しています。ただ昼光色なのか青色気味の蛍光灯色なので何となくですが違和感を持つこともありました。)そこで別の模型店に行ったとき、庄龍鉄道のフレックスライトLを紹介され予備も含めて数本購入しました。(上の画像はKATO 国鉄12系客車に取り付けた場合です。)8Vの電圧にてやや明るめかもしれませんが模型であることと画像にはありませんが3Vあたりの電圧にて点灯する(LED1個につきチップ抵抗が1個ついているから?)ことをふまえると(角度によってはLEDが見えてしまう点などをひとまず抜きにして)筆者の中では十分合格です。それ以来多くの車両にこの室内灯を取り付けています。この場合蛍光灯色ですが肝心の色合いは筆者の気に入るところです。最初に購入したものは(2020年11月15日現在にて)数年たちますが故障もないためひと安心です(し、チラつきもありません)。このため夜行列車用に黄色がかったもの(電球色?)も購入しました。

 

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 ただしこの室内灯は1本当たり全長が20cmほど(LEDは6個)ですから、欧州型車両や新幹線車両のように1両が全長30cm近くあると1本だけではどうしても暗くなる部分が出てきます。(一応継ぎ足しはできるようになっていますが、少しだけ注意する必要があるようです。この点およびフレックスライトLの構造に注目すればグリーン車と普通車が同じ車両にある場合など蛍光灯の色を部分的に変えることもできるようで、すでに行われた方もおられるようです。)上の画像は全室1等車で7cmほど継ぎ足した場合です。この車両の長さは約30cmであり、車端部(トイレなどの区画がある)を除いて客室エリア内は明るくなっています。これと並行して最近テープ式LED(電球色)をブリッジダイオードとともに購入しました。ここでは作業を少しでも行いやすくするため非防水仕様(LEDは2835)を選びました。5cm単位で切ることができ1m当たりにおけるLEDの数は60個ありフレックスライトLの2倍です。

 

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  上の画像はある車両における同じ電圧を与えたとき電球式のライトパネル装着時(上段)と前述のテープ式LED装着時(下段)との明るさの比較です。このテープ式LEDの場合8V付近にて点灯を始めるようです。[注](LED3個とチップ抵抗1個が直列つなぎになっているからと思われます。)このときは筆者でも時間をかけて落ち着いて取り組めば何とかなるものと思いました。これに伴い手持ちの車両で電球色がふさわしければ(まずは点灯しない走行も大丈夫という条件付きで)取り付けていく予定です。消費電力も一応示されていますので室内灯に関連する部分の消費電力を減らすことできれば、と現在考えているところです。この経験を活かして将来的にはヘッド・テールライトおよびホーム・駅舎のLED化をできる範囲にて進めていきたく思います。

 

[注]このテープ式LED は チップ抵抗1個と3個のチップLED を直列に接続しているため立ち上がリ電流は7.5Vと推測されているようです。(「鉄道模型工作室」のWebサイトにてすでに述べられていますので詳細は省きます。ご了承ください。)このため、通常制御のパワーユニット(例えば天賞堂のTS-1)を使用すれば低い電圧では点灯しないようで、0 – 12V のパルスを発するPWM制御式のパワーユニットを使用することが必要のようです。(筆者はあいにくPWM制御式のパワーユニットを所有していませんので、テープ式LEDの配線を変更するなどして低い電圧で点灯できる可能性を探るかもしれません。もっともこのテープ式LEDがもともと鉄道模型用に開発されていないことは承知の上です。)

 その一方でテープ式LEDにこだわらなければ巷に売られているものを活用することで室内灯の役割を担うことが(あくまでも原理的には)できそうですし、Nゲージの車両にて使用されている例もあるそうです。(もし興味がおありなら一度検索されてみて下さい。)使用されているチップLEDの明るさ・寿命、16番またはHOゲージに取り付ける場合の注意点およびそれにかかる費用をどのようにとらえるかで意見が分かれるものと思います。筆者ならそれが(物理的時間を含む)手間のかからない方法であれば(なおかつ該当部品のメンテナンス・交換も容易であれば)検討するかもしれません。

 

 今回も最後までお読みいただきありがとうございます。